2014年6月18日水曜日

“子育て大国”


 「フィンランド」と言えば、サウナ風呂やムーミンを思い浮かべる方も多いと思いますが、実は、非常に先進的な「子育て大国」としての顔も持っています。

 本日は、フィンランド大使館を訪れ、マヌ・ヴィルタモ大使やスタッフの皆様に、フィンランド流の子育てや働き方についてお話を伺うとともに、今後のご協力についてお願いをしてきました。
 今の日本では考えられない手厚い支援や制度、子育てに対する親と社会の意識、男性の育児などについて、大いに見聞を深めることができました。

 我が国では、人類未曾有の高齢化社会と少子化、そしてそれに伴う深刻な人口減少社会が訪れようとしています。
 私たちの浦安では、この悪循環に「待った」をかけようと、財政調整基金から30億円を繰り出して少子化対策基金を創設し、男女の出会い、妊娠・出産から子育て、就学まで切れ目のない支援をはじめたところです。

 まずは、健診や保健指導、予防接種や育児に関する相談など、妊娠期から就学期までの支援を実施する フィンランドの「ネウボラ」をモデルとした母子支援の拠点を創設したいと考えています。そしてフィンランドのギフトサービスを参考に、行政と親子の接点づくりなどを順次進めて行く予定です。
 どうぞ、今後の浦安の「子育て大国」への取り組みにご注目ください。

2014年6月12日木曜日

“復興副大臣視察”


 東日本大震災の発生から早いもので3年3ヶ月が経過し、市内各地で本格的な工事が行われ、本市の復旧・復興もいよいよ正念場を迎えています。

 そのような中、谷公一復興副大臣が、私たちの浦安を視察に訪れました。
 これまでの応急復旧活動をはじめ、幹線道路や下水道管の液状化対策、そして、これからの住宅地の一体的な液状化対策について熱心に耳を傾けてくれました。
 
 とりわけ、復興交付金制度の「市街地液状化対策事業」の合意形成のタイムリミットが6月末までと大詰めを迎えており、541戸のほぼ100%の合意を取り付けた舞浜3丁目を視察していただくなど、これらの調査にかかる国からの費用を要望している最中での副大臣の視察となったほか、NHKのニュースでもこの模様が放映されるなどとても有意義なものとなりました。

 副大臣からは「浦安は大変立派にやられている。自治体のトップランナーである」とのお褒めの言葉と「引き続き浦安市の取り組みを支援する」との心強い一言をいただき大変勇気づけらた一日でした。
 今後も国と、そして市民の皆様と一体となり、被災からの克服と新生浦安のまちづくりを強力に推し進めていきたいと意を強くしたところです。


2014年6月3日火曜日

“国のかたち”


 少子高齢化、そしてそれに伴う人口減少社会の到来等により、地方都市を取り巻く環境は大きく変容しています。日本創成会議の試算によると、2040年には、若年女性の流出により全国49.8%にあたる896市区町村が消滅の危機に直面するとされています。

 このような中、「国のかたちとコミュニティを考える市長の会」が本日開催され、社会保障・税番号制度実施に向けた各市の取り組み状況や行財政運営上で見込まれる効果等について意見交換を行いました。
 この「国のかたちとコミュニティを考える市長の会」は、平成17年に私自身が呼びかけ人のひとりとして立ち上げたもので、以来、自治体が直面する様々な政策課題について自由に議論しながら、相互の問題意識の深化を図ってきました。

 私が市長に就任した理由のひとつが、国会議員の秘書時代に「このままでは国が溶けていく」「地方から国を支えたい」と思ったからであります。
 そして現在、全国の多くの市町村長との交流を通じて確信したのは、「幕末に国難を乗切り、新しい時代を創った列藩、そして志士になるのは、懸命に頑張っている市町村であり、首長である」ということです。

 人口減少社会は避けられませんが、私たちの浦安が、魅力ある地方の拠点都市、そして持続可能な地域社会のモデル都市として、全国市町村の範たる存在となり、新たな国のかたちを創っていけるよう全力で市政運営に臨んでまいります。
 どうぞこれからの浦安にご期待ください。