2017年1月19日木曜日

「廃棄物と環境を考える協議会」

第5回『廃棄物と環境を考える協議会』が、北茨城市の五浦観光ホテルで開催されました。
この協議会は、北茨城市の豊田稔市長の呼びかけで、北茨城市にある廃棄物の最終処分場に焼却灰の最終処分をお願いしている関東地区の71市町村で構成する会です。
私たちの浦安市は、昭和57年から市内で最終処分が出来ずに、下妻市と北茨城市のお願いをしてきています。
私も、就任以来毎年、両市を訪問してお礼とお願いを繰り返してきていますが、中には全国市長会や首長などが集まる会合で、世話になっていながら挨拶もしない首長がかなりいることに、怒った豊田市長が「決して喜んで他の自治体の廃棄物の最終残渣を引き受けているわけではない。」また、「代理出席は認めない。また、もし出席しないのであれば今後、処分を引き受けない。」との強い意志の元で1回目の会議を招集したのが、4年前で、今回で5回目になります。
豊田市長とは、以前から非常に気が合った事もあり、最初から副会長を託されてきましたが、今回の協議会が最後になることから、これまでのお礼も兼ねて、何とか日程調整をして午後6時からの交流会に顔を出してきました。
因みに、浦安市のクリーンセンターから排出される最後に残る焼却灰は、近年は年間約3千トンを最終処分しています。
これまで北茨城市の最終処分場で処分されたのは、累計で約9万4千トンにもまります。
また、旧清掃工場分は、約10万トンが処分されています。
千葉県内の市町村では、本市の他に野田市・流山市・我孫子市・鴨川市・四街道市の他に、山武郡市広域行政組合と、柏・白井・鎌ケ谷環境衛生組合など、12市3町にもなります。
本来は、千葉県内で、またそれぞれの市町村で処分しなければならないゴミの最終処分を他県にお願いしなければならないことの不条理と、釈然としない思いを胸に帰路につきました。
写真は、交流会に間に合いお礼の挨拶と、最後に茨城県の山口副知事と豊田市長との写真です。


〝子育て・家族支援者養成講座〟を振り返って

浦安市〝子育て・家族支援者養成講座〟の2級の第10期認定式が行われました。
この講座は、現在は恵泉女学院大学学長の大日向雅美先生が代表理事を務めるNPO法人あい・ぽーとステーションが主催して平成18年度から始め、11年にわたり開催してきたもので、子育てを終えた方々を対象に、子育て中の家庭を様々な面からサポートして貰おうと始めたものです。
数ヶ月掛けて、遅刻早退も許されず、講義や実習など子育て支援に必要な知識を習得したものがまず3級認定者として認められ、これまで441名の3級認定者、スキルアップの2級も今回を含めて193名が認定されています。
さらに、介護のケアマネージャーの子育て版の〝子育てケアマネージャ〟も21名、〝産前産後サポータ〟は3名、また〝保育ママ〟の20名とこれまでマンパワーの育成に力を注いできた結果です。
国も、子育て支援の人材育成が急務と遅ればせながら認め、本講座がモデルとなって「子育て支援員」制度になりました。
2年前にフィンランドの子度立て支援やネウボラを視察して来ましたが、これまでを振り返って、改めてマンパワーの育成には時間がかかることを再認識すると共に、やってきて良かったと大日向先生や同じ代表理事で白梅学園大学の汐見学長始め、スタッフの皆さんに心から感謝しています。
千葉県の子育て支援については、率直に言って後手後手に回っているというのが、私の感想です。
少子化対策、子育て支援は、現在の日本の喫緊の課題で、最優先課題だと私は考えています。
そういった意味でも、千葉県を何とかしなければという思いです。



2017年1月11日水曜日

浦安市成人式、市長挨拶(全文掲載)


※ 2017年1月9日(月)の成人の日に東京ディズニーランドにて開催された浦安市の成人式での、浦安市長の松崎秀樹の挨拶を以下、全文掲載いたします。



================================


新成人の皆さん、成人おめでとうございます。


今、司会者の方から、この東京ディズニーランドでの成人式は16回目という話がありました。実は16年前、浦安市の成人式を、初めて実行委員会のもとで色々新しい趣向をと考えたところ、三人の実行委員が集まりました。

当時は、文化会館の大ホールで、吉本興業、あるいは中国雑技団の余興で行っていましたけれども、一か月後、その仲間がうちそろって、なんとしても市長に直談判したいということで市長室に来てくれました。

そこで出たのが、なんとしても自分たちは東京ディズニーランドでやりたい、そういった申し出でした。

市長は、市民の夢をかなえるのが仕事ですよね、というところから話が始まりましたけれども、その折、オリエンタルランド社の加賀見会長にもお伝えし、そして最終的にはアメリカまで交渉にいっていただいた結果、第一回目の東京ディズニーランドの成人式が実現致しました。




そうした中で、今回はテーマが「感謝」となっています。

私からは、この16年間、このオリエンタルランド社のご厚意で、こうして思い出に残る成人式を挙行できますことを、改めて加賀見会長、上西社長、そしてオリエンタルランド社の関係者の皆様方に心から感謝を申し上げたいと思います。

第一部では、なんと81%の出席率でした。こういった驚異的な出席率のもとで、思い出に残る成人式が今年も開催されました。


浦安市の今年誕生した新成人は、1947名です。
今から23年前の平成5年が、まだ人口が11万人のときですけども、浦安の新成人のピークでした。

ここ数年はいくらか上向いてきたものの、こういった形で人口減少が表されています。今年日本中で誕生した皆さん方の仲間(新成人)は、123万人といわれています。
しかしながら、現在67歳になる1949年生まれの方たちは、皆さん方の倍以上、269万6千人もいました。文字通り半分以下の、今年の新成人です。


日本は今、人類未曾有の超高齢社会をひた走っています。そして今あげたような人口減少、少子化と、すさまじい状況の中で、皆さん方は成人を迎えました。

どうぞこれからの地域社会、そして日本の国、いろんな局面にぶつかると思いますけれども、皆さんが一致団結して、強い地域社会、日本を作って頂ければと思います。



私が、様々な局面で選択を迫られた時、高校時代の恩師の言葉を思い出します。それは「後悔には二通りある」ということです。したことに対する後悔と、しなかったことに対する後悔。

しなかったことに対する後悔は、何も学びがありません。それに対して、したことに対する後悔は次への様々な学びがある。是非皆さん方もこれから、就職や結婚、そして転職と、様々な局面に出会うことになると思います。そうした中で、ぜひ一歩を踏み出す、その道を選んでいただければと思います。

また人間、時として、谷底を見ないで飛ぶ勇気(が大切だ)ということも、私の人生の中で学びました。そうした勇気を、是非一人一人が持って頑張っていただければと思います。




皆さん方の生きてきた20年間、絶えず、「いじめ」という社会現象の言葉が大きな話題をさらってきました。いじめの中でもっとも悪質といわれているのが、無関心・シカトだといわれています。

皆さん方が成人になった今日から、周りに、そして様々な経済・政治・行政に関心を持っていただければと思います。関心を持つことによって、人間は強さと、優しさが身につくものと、私は信じています。

どうぞ皆さん方のこれからの前途洋洋たる人生が、素晴らしい人生になることを、心よりお祈りを申し上げまして、お祝いのごあいさつにさせて頂きます。

成人おめでとうございました。




(以上、浦安市長松崎秀樹より)


================================